弁才天(ベンザイテン)
大峰山の山伏が参集しての大護摩供で、火渡りの前の作法ではオンソラソワテイエイソワカととなわる。
梵語でサラスヴァティ、もともとは川の神、音楽や弁舌の神とされ、学問、芸術の守護神とされ、サンスクリットの発明者とも云われる。中国では「弁才天」「美音天」「妙音天」と訳される。
聖武天皇の時に日本に伝来した時、宗像(むなかた)三女神の一人、市杵島姫(いちきしまひめ)と習合し、さらに、吉祥天とも混同されて福徳の神ともなり、「才」が「財」に変わって「弁財天」とも書かれた。略して「弁天」と呼ぶ。蓮華座に座し琵琶を奏でる美しい女神である。
己巳(つちのとみ)が縁日とされるのは、巳は蛇、蛇は水の神、水の神は弁財天と云う連想による。そして、弁財天の使番は蛇である。
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